FXと買い戻し
 先週7月30日月曜日は前週の円急騰の流れを引き継ぎ、ドル/円が前週終値より38銭安で取引を開始するなど円高気味にスタート。参院選で与党の自民党が大敗したことによる市場への影響は限定的で、午前はドル/円を始め安値圏でもみ合いとなりました。午後に入って一時円売りが強まりドル/円が119.02円まで上昇する場面がありましたが、中国で預金準備金の引き上げが発表されると夕方にかけて急速に円買い戻しが進行し、ドル/円は118.07円へ急反落。安部首相が政権続投の意を表明するも市場では材料視されず、クロス円ではオセアニア通貨の下落が目立ち豪ドル/円が2ヶ月ぶりの安値99.98円を示現、NZドル/円も90円を割り込み89.27円まで下値を拡大しました。しかしドル/円が118円手前で下げ渋ったことからNY入りには再び円ショートカバーが加速、さらにNYダウが3営業日ぶりに反発を示すとクロス円が上げ幅を拡大、ユーロ/円が163円台へ急伸した他、豪ドル/円が引けにかけ102円台を回復。ドル/円も安値から1円以上切り返し119円台へ上昇、堅調な展開となりました。FX取引、FX初心者、くりっく365、FX口座開設、FX資料請求  31日火曜日午前はNY時間からの上昇が一服しやや軟調な展開。ドル/円は先日高値を越えきれず118円台へ小反落。朝方発表された本邦6月失業率は市場予想より強い3.7%と1998年以来の低水準を示したものの市場の反応は薄く、その後発表の豪6月住宅建設許可が予想を大幅に上回る結果にも豪ドル/円の反応は限定的。午後に入ると堅調な欧州株を受け、再び円売り優勢の流れへ。ロンドン時間にはドル/円が先週27日高値を越えて119.48円まで高値を更新、ユーロ/円も163.78円まで上昇しました。米6月個人所得・支出および個人消費支出(PCE)コアデフレーターは、市場予想とほぼ同じ結果となり、7月シカゴ購買部協会景況指数が予想を大きく下回るも、すぐ後発表された同消費者信頼感指数が6年ぶりの高水準を示し、強弱まちまちの結果に市場の反応は限定的。一方加ドル/円はNY入りに112.78円の高値示現後、カナダ5月GDPの弱い結果を受けて急落し112円割れの展開に。NYダウが寄り付きから堅調に推移したため、主要通貨で軒並み戻り高値を更新する展開でしたが、NY中盤、米不動産ローン大手の資金繰りが悪化したとの発表を受けてNYダウ平均が下げに転じるとドル/円・クロス円も下落に転じ、ユーロ/円が同日高値163.78から162円付近へ急落するなど円買いが加速。ドル/円も118円半ばまで下落、高値から1円以上の反落となりました。 FX  8月1日水曜日午前はNY時間の下げが一段落しドル/円を始め安値圏でもみ合う展開。また豪6月小売売上高が強い結果となったものの、同貿易収支の赤字額が予想を上回り豪ドル買いは限定的でした。午後に入ると全体的に軟調な流れとなり、日経平均が400円以上の大幅安を示すとクロス円中心に円買いが急加速、ユーロ/円が161円割れを起こし160.48円まで下値を拡大。豪ドル/円も100円を割り込み、99.43円の安値を示現。欧州株が軟調な展開となるなか、ドル/円も先週末から持ちこたえていた118円割れを起こし117.59円と4月19日以来の安値を示現しました。しかし反落して始まった欧州株がその後切り返し、時間外のダウ先物取引が底堅い推移を示すと、市場では円売りポジションに対するショートカバーが加速。ユーロ/円は160.44円から162円後半へ急伸、特にクロス円が急反発しました。ドル/円も118円台を回復後119円後半まで上昇、朝方の水準まで戻す展開。NY時間に発表された米7月ISM製造業景況指数は予想を下回ったものの、6月中古住宅販売保留が予想以上の結果を示しドル/円は119円手前まで上昇。その後円売りが一巡するとNY中盤から軟調な流れになりますが、NYダウが引け前に急反発したことを受け再び上昇に転じ、ドル/円はNY引け後に119.15円の高値を示現。 FX  2日木曜日午前は日経平均を始めアジア株が軒並み反発したものの、ドル/円・クロス円は伸び悩む展開。昼過ぎに日経平均が急落して始まると再び円買いが加速し、ドル/円は118.30円付近まで下値を拡大。しかし前日NY時間の安値圏を下回らなかったことから、その後反発に向かい118.80円台まで回復。上値は依然として重く118円後半でもみ合いとなり、ユーロ/円を始めクロス円も反発後は小動きに。ロンドン時間、イングランド銀行(BOE)は政策金利を5.75%に据え置きとし、続いて欧州中央銀行(ECB)も同様に4.00%に据え置くことを決定。予想通りの結果に市場の反応は限られたものの、ECBの電話会合後にトリシェECB総裁記者会見が行われることが決定されると、来月の利上げ期待からややユーロが買われる展開に。NY入り、キャリートレード再開の思惑からドル/円・クロス円が強含みの展開となり、ドル/円が119円を突破し、ユーロ/円も163円手前まで上昇。トリシェECB総裁は会見で「(インフレに)強い警戒が必要」と述べ、来月9月の利上げを示唆。ユーロ買いは限定的だったものの、その後NYダウ平均の底堅い流れを受けてドル/円・クロス円は堅調に推移。ドル/円は119.36円まで上昇、ユーロ/円も163円台を回復後163.48円まで高値を更新しました。NY引けにかけて100ドル以上の上昇を示したNYダウに支えられ、その後もドル/円・クロス円は高値圏で推移。 FX  3日金曜日東京時間は米雇用統計の発表を控えて、ドル/円を始め狭いレンジでもみ合う展開となりました。夕方から加ドル/円などクロス円中心に弱含む場面があったものの下げ幅は限定的で、落ち着いた推移を示す欧州株に合わせて底堅い展開に。注目された米7月非農業部門雇用者数は9.2万人と予想12.7万人を大幅に下回る結果となり、ドル/円は118円後半へ下落。その後NYダウ平均が前日比マイナスで取引を開始し、7月ISM非製造業景況指数が予想を下回るとドル/円は118円半ばまで下げ幅を拡大。ユーロ/円は逆に1.3800ドル台へ急騰したユーロ/ドルに支えられ、163.73円まで同日高値を更新。しかし米格付け会社S&Pが、サブプライム取引で損失を抱えたヘッジファンドを傘下に持つベア・スターンズ社の格下げする見通しを示し、NYダウが大幅反落するとクロス円も下落に転じユーロ/円は163円割れへ。ドル/円もその後118.00円まで安値を拡大しほぼ安値引けとなる118.04円(前週比75銭安)で取引を終了しました。 先週発表された米7月非農業部門雇用者数(NFP)は市場予想の12.7万人を大きく下回る9.2万人となり、また5・6月分の結果も下方修正されました。しかし今年の平均13.6万人から大きくかい離する内容ではないため、これらの結果をもって米景気の減速を示唆するものと判断するには時期尚早との声も。とはいえ今後も弱い米経済指標が続けばFRBが利下げへ動く可能性が高まるため、米経済指標が以降も弱い傾向を示す場合は注意が必要です。また円買いを加速させているリスク資産回避の動きは、株価動向の安定やサブプライム問題を市場が完全に織り込むまで続く可能性があり、ドル/円・クロス円の上値を抑える要因としてくすぶると見られます。  今週注目なのは7日(日本時間8日午前3時15分)の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、今回も政策金利が5.25%に据え置きとなることが予想されていますが、市場ではFRBが年内にも利下げを行うとの見方が強まっており、利下げを思いとどまる理由である「インフレが鈍化しないリスク」が今回も強調されるか注目されます。またサブプライム問題が深刻化するなか、金融政策への影響からFRBがこれらを問題視する姿勢を打ち出すかもポイントになります。FX  またオセアニア圏では豪州準備銀行(RBA)の政策金利発表がメインになります。先月発表の豪第2四半期消費者物価指数(CPI)や先週の豪6月小売売上高が強い結果となったことを受け、今回の会合で0.25%の利上げが実施されるとの見方が強まっています。9日のNZ第2四半期失業率と豪雇用統計も今後の金融政策を探る上で材料視されそうです。英国では8日にイングランド銀行(BOE)四半期インフレ報告が発表されます。BOEは7月に利上げを実施、8月は据え置きとしていますが、インフレ懸念から利上げ余地がまだあると見られているため、今後イングランド銀行(BOE)の金融政策を探る上で重要になります。なお今週の本邦指標は8日の6月機械受注、7月鉱工業生産(確報値)などがありますが、今月の日銀金融政策決定会合を控えて、市場では来週13日の本邦第2四半期GDPが注目されているため、今週の本邦指標に対する市場の反応は限られそうです。 先週7月23日月曜日は早朝オセアニア時間からポンド/円を中心に動意付く展開。ドル/円は121.32円で取引をスタートするも、東京市場午前は前週末のリスク資産回避の動きを引き継ぐ形となり、主要通貨で円買いが加速。ドル/円は121円を再び割り込み120.79円の安値を示現、ユーロ/円も167円前半へ下落しました。一方NZドルが対ドルで25年ぶりの高値に達し、NZドル/円も反発後は堅調な推移となり97円台を回復。ロンドン時間以降はドル買い戻しが強まりドル/円が121.51円まで同日高値を更新。クロス円もNYダウが反発して始まったことを受けて底堅く推移しました。しかし引けにかけて再び軟調となり、ドル/円は121円付近までじり安で推移、NY序盤までの上昇分を相殺する展開に。またスイスフランがキャリートレード再開と見られる動きで主要通貨に対して弱含みとなり、スイスフラン/円は100円前半へ下落。  24日火曜日東京時間は朝方から仕掛け的な円買いが活発化、ドル/円が先日安値を下抜け5月16日以来の安値圏120.40円まで下落。ユーロ/円も166.32円と11日以来の安値を示現。一方NZドル/円は再び新高値をつけたNZドル/ドルに支えられ、97円台で底堅い展開に。午後にはドル売り・円買いが落ち着いてきたものの、戻りは鈍く安値圏でのもみ合いが続きました。NY入りに発表されたカナダ6月小売売上高が市場予想を大幅に上回る強い結果となり、加ドル/円は116円を突破して同日高値を116.67円まで更新。しかし米住宅金融大手のカントリーワイドが決算で損失を計上し、ギーブ・イングランド銀行(BOE)副総裁がサブプライム問題やドル安に関して懸念を表明すると米株式が反落して始まり、ドル/円・クロス円が下押し。NY引けにかけてNYダウが200ドルを越える下落となり、ドル/円は120.40円を割り込んで120円付近まで下落。クロス円も大幅に下げ、ユーロ/円が約1ヶ月ぶりに166円割れを起こしました。